<接点改質剤(setten no.1)>
巷で流行りの『リッツスーパーヒューズ』。
どうやって作ったのかわからないが、ヒューズを交換するだけでパワーアップするという優れもの。
そして極性を確かめながら取付すると排気音が変わり、トルクもアップしたという。
『リッツスーパーヒューズ』の原理はこうだという。
一般的な金属素材を使用した普通のヒューズとは大きく異なり、新開発の画期的な金属素材(特許出願中)
を使用することで電流の流れを清流化することにより、発生する障害を大幅に削減し、ロスの大幅削減と
電気信号の伝達速度を高めることを実現させました。
(発生する障害って抵抗のこと?)
これが本当だとすれば、標準のヒューズより低抵抗にしてごくわずかだが大容量(アンペア数)の電流を流すことで
安定した必要電流を機械に供給し、本来の性能を発揮させるということだろう。
その結果、トルクもアップし燃費もアップする。オーディオの音も良くなる。
販売用のヒューズは特殊メッキ+ナノカーボンを塗っているという。
純正ヒューズとナノカーボンを塗ったヒューズ、そしてリッツスーパーヒューズでの抵抗値の比較が知りたかったが、
その比較を実施した方はいないようだ。
この原理は、『setten no.1』や『ナノカーボン(中身はsetten no.1)』でも多少は活かせるのでは無いか?
オームの法則を利用して原理を検証すると、
バッテリーが13.5Vで接触部分の接触不備による抵抗が0.1Ωあったとする。
同様に接点抵抗が0.1Ωあったとすると
ヒューズのアンペア(ヒューズの抵抗):バッテリーの電圧÷ヒューズ抵抗+接触抵抗=実際の供給電流
となるので、
7.5A(1.8Ω) :13.5V÷1.9Ω = 7.1A
10A(1.35Ω) :13.5V÷1.45Ω = 9.3A
15A(1.0Ω) :13.5V÷1.1Ω =13.5A
20A(0.675Ω) :13.5V÷0.775Ω =17.5A
25A(0.54Ω) :13.5V÷0.64Ω =21.1A
30A(0.45Ω) :13.5V÷0.55Ω =24.5A
40A(0.3375Ω):13.5V÷0.4375Ω =30.8A
となる。これでは本来の性能が発揮されるわけ無い。
そこでナノカーボンを使うことで、理論値に近い電流を供給すれば本来の性能が発揮できるという発想である。
ここで補足すると、「ヒューズには極性がある」というのはヒューズ端子の接触抵抗にばらつきが有るため、
接触抵抗が小さい方をバッテリー側にすれば供給電流が大きくなるのでは無いか?と思っている。
つまり、電流計を使って取付前にヒューズ単体でどの向きで取り付ければ良いかを決めることができる。
あいにくpapaは電流計を持っていないので、自分で向きを変えながら調整するしか無い。
が、お店の人も音だけで調整するのであれば工賃払わなくても自分でできるのでは無いのか?
前置きが長くなったが、この情報を知ってからナノカーボンを買う迄に時間はかからなかった。
(3日後には買っていたから。しかも高い方のsetten no.1を。)
そして、setten no.1にはあのフェルト棒が付いていたのだ。
これをヒューズ(接点部分を良く磨いてから)に塗って、バッテリー端子に塗って、他の接合部分にも
塗って、プラグに塗って、携帯のバッテリー接触部分にも塗って、PC関係にも塗って、ラジカセや
MDウォークマンにも塗って、家のコンセントにも塗って、リモコンのボタン(ばらしてボタンスウィッチ
接触部分)にも塗って、他の人のも塗って・・・
それでも大量に余るので0.2ccのナノカーボンでも良かったのかも。
(そもそも鉛筆でも良かったのかも。。。)
まずはエンジンルームのヒューズから塗ってみることにした。
ヒューズを取り出してみると・・・接点部分に白い粉が沢山付いていた。
これでは接点抵抗ありありじゃないか?
ということで、白い粉をプライヤーでごしごし落とした。
磨くとぎらぎら光っている。どうやら銀メッキが施されていたようだ。
本来なら金属磨きペーパーで磨きたいところだが、持ち合わせが無かった。
金属磨きペーパーを入手してから再度施行し直すことにする。
それ以前に、ヒューズの足が接触している所って角だけだったのか。
ってことは面で接触していなかったこと!?
次回は面取りして、面で接触するようにすればもっと接触抵抗が減るのかも・・・?
取り外したヒューズ
白い粉が付着している。
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磨いたヒューズ
白い粉が取れて光っている。
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settenを塗ったヒューズ
磨いた所が薄黒くなじんでいる。
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第二段。新しいヒューズセットを購入して、耐水ペーパーで磨いてカーボン施行してみた。
注意書きを見ると「金具部分には銀メッキが施されている」と書かれていた。
銀メッキを残すように丁寧に磨いた。
新品のヒューズ
銀メッキされていた。
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磨いたヒューズ
表面が平らになるように磨いた。
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settenを塗ったヒューズ
カーボンが薄黒くなじんでいる。
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とりあえず、エンジンルームのヒューズ全てにやってみた。
(後日、第二段のを室内ヒューズBOXのと入れ替える予定。)
結果は。。。
エンジンを掛けたときの音が変わった。キーを回すと直ぐに反応してエンジンが掛かる。
そして音が安定している。
走り出しも変わったような気がする。
どんな感じと聞かれても困るが、アクセルを踏むと従来より一瞬早く走り出す感じだ。
トルクが上がったという感じでは無い。あくまで反応が早くなったという感じだ。
走り始めると、パワフルになったという感じは余り無い。
しかし、追い越し等で急加速するときは、やはり一瞬早く反応して加速し出す。
これが本来の性能なのだろう。
抵抗が大きくなり電流が小さくなれば、機械の反応も鈍くなり鈍感な車になってしまうのだろうか?
ということは、接点以外にも電力供給ラインの電線抵抗を低くするようなチューニングを併用すれば
もっと活き活きした車になるに違いない。
(例えば、銅線をばらした1本をヒューズ端子に繋いでみるとか・・・)
電流計があれば、微調整しながらリッツと同じ抵抗のヒューズが作れるかもしれない。。。
今回setten no.1を塗って思ったことは、普段からバッテリー端子やヒューズ端子の掃除を
していれば、車の性能を維持することができるのかもしれない。
そして『リッツスーパーヒューズ』がこれ以上の効果を出す代物であるとしたら、ヒューズ自体の抵抗値
を一般のヒューズより小さく作っているに違いない。
そもそも、一般のヒューズは電線抵抗や接点抵抗を考えずにヒューズ単体で抵抗値を決めて作成
されたにすぎない。
ということは一般のヒューズを使用している以上、電機部品には十分な電流が流れない事になる。
高性能ヒューズは、電機部品までのヒューズ以外の抵抗を考慮して作成しているのではないだろうか?
とすれば、一般ヒューズに何をしても及ばない効果をもたらす事になる。
はたして、工賃込みで1個1500円(トータル数万円)以上を支払って取り付ける価値がある代物か
どうかは、各個人で判断しなければ結論が出ないらしい。
接点改質剤を使うにあたって『電気』について色々と考えてみた。(今まで考えたことも無かったが)
燃費アップ・トルクアップでオームの法則が出てくるとは思っていなかった。
バッテリーの電圧低下が車の性能を下げるのであれば、バッテリーが古くなっても電圧を低下させない
グッズをバッテリーに付ければ良いのではないのか?
しかし、そんなものが有るのだろうか?
あったら付けたいなぁ〜
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